東洋経済オンラインとは
ライフ

「ついに神戸・宇都宮にもクマ出没」 過熱する"クマ報道"のジレンマ…怖いのは「襲撃」だけではない《深刻すぎる被害》

8分で読める
クマ
山深い地域だけでなく、ついに市街地にも姿を現したというクマ。※画像はイメージです(写真:miwakru/PIXTA)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2/5 PAGES

クマに襲われる以外の深刻な被害とはどんなことなのか。

現在最も切実な危機は、クマの出没情報によって生活が脅かされていること。目撃情報が増え、範囲が広がっていることで、出没の可能性があまり高くないエリアでも「最悪の状況を回避する」ための警戒を余儀なくされています。

最も影響を受けているのは子どもたちなのかもしれません。クマの出没情報によって臨時休校となり、学校に行けず、友人にも会えず、外出もままならない……。

実際、住宅地で1頭が捕獲された宇都宮市はすべての市立小中学校94校が3日間にわたって臨時休校となりました。複数の個体がいる可能性は低いことから再開されたものの、それでも不安が消えたわけではないでしょう。

それ以外の地域でも、臨時休校、体育などの屋外授業なし、プールや部活動などの自粛、運動会や遠足などの見送り、学童保育も休みなど、さまざまな面で影響が出ているようです。

「寝たきりになる人」が増える?

また、子どもを学校に送り出す親も、リスクの把握が難しい中、「登下校の付き添いを求められる」「『1人で留守番するのが怖い』と言われて仕事に行けない」など、仕事や生活への影響は必至。

東北地方のある知人家庭に電話で話を聞いたところ、「完全に不安を拭い去れるまで子どもの登校を控えるという方針の親もいる」と語っていました。クマというより学校と家庭の対応に振り回される子どももいるのかもしれません。

幼稚園や保育園も同様に「お散歩や園庭遊びを控える」「公園遊びや遠足は見送り」などの対応を余儀なくされるところもあり、もし長期化したら「心身の発達や人格形成に影響があるのでは」などと不安視する声もあがりはじめています。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象