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「AIバブル崩壊」の真っただ中でスペースXがついに上場、今から1週間後、1カ月後、1年後に起きることを予想してみよう

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スペースXがついに上場。今後の株価はどうなるのか(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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4日はNYダウ30種平均株価などが反発したものの、5日はアメリカの4月雇用統計が強く、年内のFRB(連邦準備制度理事会)利上げが濃厚となったということで、AI半導体を中心にハイテク株は全面安。ナスダック総合指数は5日だけで4%以上下落、半導体指数は10%超の暴落となった。これを受けて、週明け8日の日本株も大幅続落(日経平均株価の下落率は3.85%、下げ幅としては3月9日に続いて今年2番目、歴代では5番目の大きさ)。その後、9日の日本株は乱高下となり、結果的に大幅反発。10日は再び大幅下落。11日も大幅下落で始まったが、午後に盛り返した、という具合だ。

AI株、半導体株の売りの流れができあがってしまった

これは、完全に、バブル崩壊開始時の典型的な様相である。最後に驚くほど急騰したかと思うと、その直後に暴落が始まり、激しく乱高下しつつ、大幅な下落トレンドが始まる。

理由は簡単で、バブルの最末期であるから、今買うのは、感覚がイカれてしまった異常に強気な投資家か、あるいはそう装って、そういうイカれた投資家を流れに呼び込む確信犯の仕掛けか、そのどちらかだからだ。まともな人々のうち、今は高すぎるから、と空売りを入れようとする勇気ある人々は、その前にすでに売っているはずだから、クレイジーな乱高下の流れの中で、急騰時に、売りを手じまいし買い戻しを強制されてしまっているだろう。耐えている空売り筋もいったん損切りして、ポジションを持たず傍観している状態である。だから、異常に強気の買い手だけが残っているので、急騰、暴騰するのである。

強気、あるいは浮かれて含み益を抱えたバブルとなった株を持っている投資家たちは、うれしさ半分、怖さ半分であり、これはさすがに上がりすぎで、この水準では買い増すことはありえず、そろそろ売ろうかと思いつつ、まだバブルは崩れずもう少し続いて、さらに上がってほしいと思っている。だから、暴落があれば、慌てて売って利益を確定するか、あるいはどうしよう、と抱えたまま悩んでいるのである。

ここまで強いバブルのときは、一気に売りが殺到するわけではないから、崩れないことも多いのだが、今回は、スペースXのせいで売りが殺到した。なぜなら、個人投資家は、スペースXを公募価格(上場前の売り出し価格)あるいは初値(上場して最初につく価格)で買うために、現金を確保する必要がある。そのため、儲かっているAI株、半導体株などを売って現金化したかったところであり、大幅下落が始まれば、まさに潮どき、早めに売っておこう、となるからである。これで、AI株、半導体株の売りの流れはできあがってしまった。

機関投資家やファンド系はどうかというと、スペースXは異例の早さでインデックスに組み込まれる(上場15営業日後)こととなったから、時価総額が異常に大きい(公開価格を基にすると約284兆円)こともあり、早めから買っておきたい面もあるが、上場直後の乱高下は必至なので、インデックスに組み込まれる直前まで待たないと、大きな含み損を抱えてしまうおそれもあり、インデックス組み入れ直前までは動けない。

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