2017年、夫婦2人でアメリカを横断したあの日から―「いつか子どもが生まれたら、家族でもう一度この旅をしてみたい」そんな想いを、心のどこかに持ち続けていた。
あのときは、自分たちが旅から受け取ってきた景色や学びを、いつか子どもたちに見せてあげたい、手渡してあげたい―そんな感覚だったと思う。そして、7年後。そのときに思い描いていた「いつか」が、思いがけない形で動き出した。
きっかけは、ニューヨークで開催される世界有数のギフトショー「NY NOW」への出展。私たちの家族の旅ブランド「OVER THE RAINBOW」を展示する機会をいただいたのだ。
出展が決まった日、夫婦で顔を見合わせながらふとこぼれた言葉。「このまま横断しちゃう?」。
冗談のようでいて、本音でもある一言。長く心の中にあった「いつか」が、急に現実味を帯びた。4月から娘が小学生になる、その節目も背中を押した理由のひとつ。そして、まだ3歳前だった息子も、言葉は多くなくても、理解力や記憶力は確実に育っている時期。今ならきっと、この旅をただ通り過ぎるのではなく、自分なりに吸収してくれる。そんな実感もあった。
そう思ったときには、もう答えは出ていた。こうして、人生2度目のアメリカ横断が始まったのだ。
ニューヨークから始まる私と家族の挑戦
家族でニューヨークを訪れるのは初めてではない。でも、今回は少し特別な旅だった。
ニューヨークから始まるアメリカ横断の旅―それだけでも十分大きな挑戦だけれど、その前に、もうひとつの挑戦が待っていた。
家族で立ち上げた「旅育」ブランド「OVER THE RAINBOW」が「NY NOW」という展示会に出展! こんなにも早く海外で出店することになるなんて、正直思ってもみなかった。
初商品のアクティビティブックは完成していたけれど、肝心のロゴもまだ決まっていない。ウェブサイトも納得のいく状態ではなかった。それでも、直感的に「これは参加するべきだ」と感じた。ここで足を止めたら、この先も同じことを繰り返す気がしたから。

