東洋経済オンラインとは
ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「意外とロケ地に選ばれなかった」大阪が、ドラマ『月夜行路』で再注目のワケ…東京では難しいロケも"義理人情"で叶う?

9分で読める
大阪 道頓堀
オフィス街やレトロな街並み、異国情緒漂う風景など、さまざまな顔を持つ「大阪」(写真:筆者撮影)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

第5話で「涼子」と「ルナ」が皆既月食を一緒に見たシーンのロケ地が、住吉大社の象徴である「反橋(そりはし)」です。

境内の正面神池に架かる太鼓橋で、朱色の欄干と石造りの橋脚が特徴。橋の長さは約20m、幅は約5.5m、中央の高さは約3.6mで、最大傾斜は約48度というかなりの急傾斜です。川端康成の短編小説『反橋』の舞台としても知られています。

ドラマでも、「ルナ」が作品にちなんで「この反橋はわたると心が浄化される、という言い伝えがあります」と、過去との決別を語るシーンは印象的です。

鮮やかな朱色が美しい「反橋」(写真:筆者撮影)
最大傾斜は約48度というだけあって、かなり急な階段です(写真:筆者撮影)

大阪でロケをした場合の「直接的経済効果」

大阪では00年に「大阪フィルム・カウンシル」が設置され、現在でも大阪観光局内で活動しています。

「映像による国内外への知名度向上」「集客力強化」「映像産業の発展」などの地域活性化を目的に、大阪府・大阪市・大阪商工会議所などの地元行政・経済界によって設立・運営され、大阪での撮影の受け入れや各種手配などを行います。

ではロケを誘致すると、どれくらいの経済効果があるのか。

12年の映画『黄金を抱いて翔べ・FLY WITH THE GOLD』での「直接的経済効果」は、35日間のロケで、地域に総額5530万円の経済効果が発生した(宿泊費・食事代・移動経費・製作委託費・機材利用費を含む)と発表されています。

また、アニメ映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章』(25年)では、大阪府内の40カ所以上の場所が取り上げられました。

「舞台地は『大阪フィルム・カウンシル』が提案し、細かいコンテの制作も行いました。結果、『難波八阪神社』(浪速区)など、“聖地”と呼ばれる場所に多くのファンの方がお越しくださっています」(大阪フィルム・カウンシル担当者)

特に「西の秋葉原」とも呼ばれる日本橋の「コピマルコーヒー」には、ファンが殺到。交流ノートが設置されるなど、多くの「聖地巡礼効果」が生まれています。

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象