これまでのエッセイでも紹介したが、筆者の母は非常識な言動が多い。
・4歳の子を1人で何時間も留守番させる
・留守番の間飲食物を与えない
・子どもを餓死させかける
・不倫・男遊びが盛ん
・ネグレクトの末に、娘から6歳頃まで「母親」だと認識されていなかった
上には上がいるので、不幸自慢をしたいわけではないのだが、人に自分の生い立ちを話すと「よく生きてこられたね」と同情される環境を生き抜いてきた。もし興味を持ってくれた方は、東洋経済オンラインで連載している「ドラと毒親」シリーズを読んでみてほしい。
「適切に福祉につなげ、自立を促すべき」という指摘への違和感
話題のnoteで綴られている通り、吉本ばななさんは長年姉に金銭的支援を続けてきたという。本noteの収益も、すべて姉に渡すそうだ。こうした記述を受け、読者から「お金を渡し続ける吉本ばななさんも悪いのではないか?」という指摘の声が上がっている。
適切に福祉につなげて、姉の自立を促すべきだという非常にまっとうな指摘だ。だが、毒親を持つ筆者は、こうした意見に違和感を覚えた。
あくまで筆者の想像だが、そもそも吉本ばななさんの姉が自ら福祉につながることを拒絶しているのではないだろうか。外から見ると「異常」だと判断できることでも、当人にとっては異常ではなく自分が福祉につながるべき人間ではないと考えている……なんて一面を想像しては、吉本ばななさんの気持ちを考えると喉の奥が詰まったような感覚に襲われた。
