このほか、初期サインとして「新規発症の糖尿病」が現れることがあるため、新たに糖尿病と診断された人は、かならず血液検査や超音波検査で膵臓の異常の有無をチェックすることになっています。
検査の進歩に関して言えば、血液中の微量ながん由来DNAやRNAなどを検出する「リキッドバイオプシー」や、CTの微細な変化を深層学習アルゴリズムで見つけ出すAI(人工知能)による検査など、より早期かつ負担の少ない技術の開発が急速に進んでいます。
大きな福音となった今回の結果
40年前、膵臓がんに「希望」という言葉は医学的に見て現実的ではなく、治療を担当する医師にとっても、膵臓がんの患者さんに寄り添うことはつらいものでした。しかし、2013年のブレイクスルーから始まった創薬の連鎖は、患者さんにとってはもちろん、医療者にとっても大きな福音となりつつあります。
今回の発表は、膵臓がんが「克服できる病」として語られる、新たな時代の幕開けを感じるもので、それがスタンディングオベーションにつながったのだと思います。
