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女優が太ると叩かれるのに…野呂佳代の"ぽっちゃり"は大絶賛 「好感度」でも「好みの問題」でもない《"残酷な差"の正体》

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野呂佳代
可愛らしいビジュアルに飾らない人柄が大人気の野呂佳代さん(画像:野呂佳代 公式インスタグラム @norokayotokyoより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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その後も、「肝っ玉かあさん」までのキャラ確立はなくとも、磯山さやか、渡辺直美、若手女優でいえば富田望生など、時代ごとにこの「別枠組み」の担い手が現れ、それぞれの時代で視聴者の強い支持を得てきた。

野呂は現在、その系譜の現在地にいる。

では、なぜ彼女たちはこの別枠組みを確立できたのか。

起業家研究で注目されている、経営学者のサラスバシー氏による「エフェクチュエーション理論」は、「目標から逆算するのではなく、今の手持ちの資源から出発して新しい需要を掘り当てる」という思考法を提唱している(※5)。

野呂のキャリアは、まさにこの構造だ。すでに確立された「プロトタイプ型の女優」になる、という目標を立てて逆算するのではなく、「今の自分(ぽっちゃり×バラエティ×愛嬌)」という手持ちの資源を生かす方向にキャリアが向かった。

そして視聴者の「ありのままの姿に癒やされたい」というインサイトに応え続けることで、新しい需要の鉱脈を掘り当てた。

これは筆者が研究してきたイメージモチーフ理論における「インサイト×アウトサイトの一致」とも重なる。「ぽっちゃりで親しみやすい見た目」(アウトサイト)が、視聴者の「癒やしと安心感が欲しい」というインサイトと完全に一致したとき、唯一無二のキャラクターブランドが確立されたのだ。

「新しいプロトタイプ」になると評価軸ごと変わる

ここに最も重要なポイントがある。

従来型のプロトタイプとは別の枠組みを確立させた後、それが成熟すると、また新しいプロトタイプが生まれる。

スーパードライが「辛口ビールといえばこれ」というプロトタイプになったように、野呂佳代は「ぽっちゃり×信頼型の女優といえばこの人」というプロトタイプになりつつある。

「従来型の女優」に適用される「スリムか・美しいか」という軸は、もはや野呂には向かないが、仮に大幅に痩せたとしたら、視聴者は「らしくなくなった」と感じるかもしれない。それがプロトタイプの持つ力だ。

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