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月2970円の携帯料金で「年1回の国内往復航空券」──JALとドコモが仕掛けるJALモバイルの破壊力と提携の狙い

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JALモバイル powered by ahamo
「JALモバイル powered by ahamo」の発表会でフォトセッションに臨む西田氏(左から2人目)と坪谷氏(同3人目)(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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JALは25年4月、IIJ(インターネットイニシアティブ)の格安スマホサービス「IIJmio」の回線を借りる形でJALモバイルを始めている。IIJmio版は月額440円(2GB)からの柔軟な料金体系が特徴で、データ利用が少ない人に向く。

2025年4月に始まったIIJmio版JALモバイルの特徴。月額440円からの料金体系を打ち出している(写真:筆者撮影)

ahamo版はドコモの回線をそのまま使う点が大きく異なる。IIJmio版のようなMVNO(大手から回線を借りる事業者)は、昼休みや夕方など利用が集中する時間帯に速度が落ちやすい。ahamo版にはこの制約がない。

海外利用の差はさらに大きい。IIJmio版は海外でのデータ通信に対応しておらず、渡航先でネットを使うには別途「海外eSIM」を購入・設定する手間がかかる。ahamo版は追加料金なしで海外91の国・地域のデータ通信にそのまま対応しており、JALの利用者にとっては実用面でのメリットが大きい。

ahamo版は通信品質と海外利用、IIJmio版は料金の柔軟さをそれぞれ訴求している(写真:筆者撮影)

IIJmio版との食い合いについて問われた西田氏は「ahamoにもIIJmioにも契約がないお客様をお連れするのが狙いだ」と述べ、IIJmio版のプラン体系は「にわかにいじることは考えていない」と明言した。両方を契約すれば「どこかにマイル」の割引が年2回使えるなど特典も重複するが、当然2回線分の料金が発生する。

JALとドコモ、それぞれの思惑

JALは26年に経営ビジョン「ビジョン2035」を掲げ、マイルライフ事業の拡大に動いている。西田氏は「コロナ禍やホルムズ海峡の封鎖を経験し、航空以外の事業を伸ばす必要がある」と語った。通信、金融、電力と非航空領域への参入を進める中で、モバイルは生活に最も近い接点だ。

その提携先にahamoを選んだ決め手は海外ローミングだった。囲み取材でJALの杉山寿英マイレージ事業部長は「IIJmioを始めた時から海外が足りないという声はあった」と明かし、ahamoについて「そのままローミングできるのが最大の魅力だ」と評価した。杉山氏は「若年層の拡大が長年の課題だ」とも語った。ahamoの主力ユーザー層は20〜30代で、ここにマイルの魅力を届けたい考えだ。

囲み取材に応じるJALの杉山寿英マイレージ事業部長(左)とドコモの横山豪経営企画部担当部長(写真:筆者撮影)
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