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東武越生線「地元出身の駅長」に聞く日常風景 坂戸出て1駅目の一本松から「学生の駅」川角まで

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越生線の各駅を管理する坂戸駅管区武州長瀬駅の勝田和久駅長。川角駅には「学園口」が設けられた(撮影:鼠入昌史)
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西大家駅から川角駅に向かって少し走ると、電車は高麗川を渡る。この高麗川の河川敷にはかつて森戸という駅があり、砂利輸送を担っていたのだとか。車窓から目をこらしてもそんな時代の痕跡はほとんど見つからない。本来の越生線、もとはこの砂利輸送を目的として開業したのがはじまりだった。それが時代を経て通学路線になるのだから、わからないものである。

そして川角駅だ。川角駅は2面2線の相対式ホーム。一本松駅と同じように出入り口は上り方だけに……というのが少し前までの姿。2023年11月、下り方ホームにも「学園口」と名付けられた新しい改札口が設けられたのだ。

川角駅の下りホームには2023年11月に「学園口」が設置された(撮影:鼠入昌史)
【写真を見る】メインの駅舎は昔ながらだがIC専用改札口ができた川角駅の昔と今を見比べる

「学園口」ができた川角駅

学園口が開設されるまでは、坂戸から越生線に乗ってやってきた学生たちは下り線ホームから跨線橋を渡って上り線方の改札を抜け、さらに踏切を渡って通学する必要があった。満員の電車から吐き出される学生たちが一気に踏切道に殺到。それが、時にはテレビ番組などにも取り上げられる“危ない踏切”になっていたという。

「それが、学園口のおかげで電車を降りたらもう10秒で外に出られるわけですからね。学生さんたちにとってはだいぶ便利になったと思いますよ」(勝田駅長)

学園口は、ホームからそのまま外に出られるIC専用の改札口。抜けた先は畑のあるおよそ学生街とは思えないのどかな風景が待っているが、平日の昼でも電車が着くたびに数人の学生たちが改札を抜けていく。踏切待ちの時間などを考慮すれば、学校への到着は従来よりかなり短縮されそうだ。

川角駅の1日平均乗降人員は1万1739人(2025年度)。都心の駅と比べればだいぶ少ないが、越生線の中では堂々たる1位だ。昼間になるとローカル色の勝つ越生線。それを支えているのは紛れもなく学生たちである。そして、その学生たちが盛んに乗り降りする川角駅。新しい改札口まで設けられるこの駅が、ある意味では越生線を象徴しているといっていいのかもしれない。

※この記事は東武越生線の【前編】です。残りの区間である武州長瀬から越生までの4駅についての記事は6月12日に配信します。
【写真を見る】東武越生線「地元出身の駅長」に聞く日常風景 坂戸出て1駅目の一本松から「学生の駅」川角まで(30枚)
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