アメリカ、イスラエルによるイランへの先制攻撃に端を発した中東での戦争勃発から、3カ月が経過した。当初、有力だった短期間での戦争終結というシナリオはもろくも崩れ、出口の見えない状況が続いている。
そうした中、事態の深刻さを物語っているのが、世界規模での原油の需給ギャップの大きさだ。国際エネルギー機関(IEA)の“Oil Market Report”(5月13日発表)によれば、2026年第2四半期(4~6月)の原油の需給ギャップは日量約600万バレルと想定されている。世界の1日の原油生産量の約6%に相当する。不足分については、民間在庫の取り崩しや国家備蓄の放出などによってカバーされているが、原油の在庫は過去にないペースで減少を続けている。
今後も長期にわたって戦争が終結せず、ホルムズ海峡の封鎖解除が実現しない場合、需要期の夏場や冬場において、在庫の取り崩しは一段と進む可能性が高い。戦争状態が長引いた場合、原油備蓄の少ない国にとって一段と厳しい事態が予想される。
特に危惧されるのが、中東へのエネルギー依存度の高い国の状況だ。
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