最初からレベル4を求める必要はありません。部下が安定してレベル3の「良いたたき台」を作れるように導く。これが管理職の現実的なゴールです。
そしてレベル3への一番の近道は、前回書いた通り、仕事を任せる段階で2つの定数(現状・期待する成果)を先にすり合わせておくことにあります。
まず「見立てる」。声をかけるのは、それから
裏を返せば、見極めずに口を開くのは、地図を持たずに山へ入るようなものです。
前提がズレた「レベル2」に体裁の赤入れをし、打ち手のない「レベル1」にいきなり良し悪しを論じる。的外れなフィードバックの多くは、この「レベルの取り違え」から生まれます。
まずは、目の前のたたき台がどの段階にあるかを見立てる。それだけで、部下を潰すダメ出しの大半は避けられます。
では、レベルを見極めたうえで、具体的にどう声をかければいいのか。とりわけ、現場で最も多い「レベル1」をどう引き上げるか。次回は、優秀な部下を潰さず伸ばす「5つの勘所」を、ありがちな2つの提案パターンを題材に見ていきます。
(後編へ続く)
