社会心理学者のゲーゲン氏が行った実験では、笑顔でアイコンタクトをとった場合の近寄り率が22%、真顔の場合が4%と、約5倍の差が生じることが示されている(※5)。笑顔は「この人は味方だ」という原始的なシグナルを脳に直接届けるのだ。
さらに笑顔は、脳内でセロトニンとドーパミンの分泌を促し、自分自身の気分を前向きにする。「自分らしく魅力的でいられる」という意識が表情に宿ったとき、それは単なる「若さ」を超えた、その人にしか出せない透明感と品になる。
内田さんといえば、優しくたたえた笑みを思い浮かべる人も多いと思うが、30年間積み重ねてきた「人生の深み」は、まさにこの表情に凝縮されている。
人は皆、必ず老化する。しかし、表情は意識すれば作ることができる。「結局、愛嬌がいちばん」とも言われるように、笑顔の多い人はそれだけで魅力的に映る。年を経てからこそ、笑顔は大事なのだ。
「錯覚メイク」で無理なく若返る!?
上村氏が提唱する「錯覚メイク」の本質は、「足す」ことではなく「整える」ことだ。
研究によれば、自己流メイクでの魅力アップ効果がわずか2%なのに対して、プロのメイクアップ・アーティストによるメイクでは平均33%も魅力度が向上するという(※6)。専門家の知見を活かした「整え方」が、いかに大きな差を生むかがわかる。
50代の顔に起きる変化(輪郭の末広がり、こめかみの窪み、まつげの減少、顔全体の下垂)に対して、脳の視覚処理の特性を利用した「錯覚」で、自然な若々しさを演出することは可能だ。
