東洋経済オンラインとは
ライフ

【W杯開幕直前】森保ジャパンはなぜ"歴代最強"なのか?欧州アウェー3勝を導いた「欧州化」の正体

10分で読める
挨拶する森保一監督
2026年5月31日 日本×アイスランド 挨拶する森保一監督 場所=国立競技場(写真:東京スポーツ/アフロ)
2/5 PAGES

これは時を超えた勝利と言える。より細かく見ていくと、まずは1921年の協会設立から、1971年の釜本邦茂の時代で初勝利を挙げるまで、50年かかった。その次は、2004年のフィリップ・トルシエ、ジーコの時代まで30年空いた。

さらに、アルベルト・ザッケローニの時代まで10年。そこから、森保一監督の時代まで15年を経ての勝利なのだ。

彼のチームはここに史上最多の3勝を加えた。データ面でも歴代最強といえるのだ。全体の4割近い、37.5%が森保監督率いるチームによるものだ。

そりゃ、欧州組が増えたからでしょ?

世ではそう言う。2026年3月の英国遠征でも、25人のフィールドプレーヤー中、24人が欧州のクラブでプレーする選手たちだった。

では、増えたことで何が起きているのか。

スコットランド遠征で見た風景

2026年3月のイングランドに勝った英国遠征のスタート地はスコットランドだった。6月に開幕する北中米ワールドカップに向かう日本代表が大会前最後の国際Aマッチウィークを戦うべく、スコットランド2部リーグのダンバートンFCの古びたホームスタジアムであるダンバートン・フットボールスタジアムに集ったのだ。

スタンドの後方には絶壁。その上にダンバートン城が聳(そび)え、ゴール裏にはレヴン川を臨む。城と静かな川の水面が間近にあるスタジアムなんて、日本ではなかなか見られない絶景だ。

スコットランドのダンバートン・フットボールスタジアム、2017年撮影(写真:Christian Cooksey/Getty Images)

しかし、スコットランド特有の変わりやすい気候が時折、快適な時間に文字通り水を差した。晴れていると思ったら10分後には強烈な風と雨、その後どんよりとした曇り空が続く。水を差す、というより天候にぶん殴られている感じすらした。

そんな場所で選手らがトレーニングをする様子からは一見、チーム内で誰が年上で、誰が年下なのかがわからない。練習前の時間で堂安律(フランクフルト=ドイツ)と菅原由勢(ブレーメン=ドイツ)がパス回しをしながらじゃれあっている。

そのボールが少しズレて、ころころとピッチサイドのメディアのそばに転がってきた。「あ、蹴り返してください~」と菅原がメディア側に声をかける。戻ってきたボールを受け取った菅原が、奥にいる堂安にゴロでパス。それを堂安はいたずらっぽくスルーした。

「なんで無視すんの~」

菅原がツッコミをいれた。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象