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「制作費を筆者、出版社で負担」しあう画期的なシステムだ…異色の出版社つくった「12歳差・年下が社長」バディの"想い"

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ハレル舎
ハレル舎の代表取締役 デザイナー・春山はるなさん(左)と取締役 編集・平田美保さん(右)(写真:筆者撮影)
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着実に結果を出し、本づくりに情熱を注ぐ2人。手間も時間もかかる方法で、本づくりに取り組む姿勢は、ときに利益度外視の慈善事業ととられることもあるという。けれどハレル舎の目標は、質の高い本をつくりながら、収益を上げることだ。

「『いい本だからこそ売れる』ことを証明したいんです。従来の出版手法に対して、闘いを挑んでいるかもしれません。私はこの先、共創出版は本づくりの主流になると信じています。だからこそ、ハレル舎がモデルケースをつくらなくては……と思っています」(平田さん)

「もちろん、私たちが目指しているのは簡単なことではありません。売り上げを上げるのって大変だと日々感じています。でも、本当に不思議なんですが、もう無理かもしれないという局面で、いつも誰かが支えてくれます」(春山さん)

2人が口をそろえて言うのは、「本は文化」ということだ。

本は読者のためにある

「本は読者の世界を豊かにして、知識や物語を継承するものだと思っています。ところが、近年は本が『商品』になりすぎている気がして。売り上げを重視するあまり、トレンドを追いかけすぎたり、売れるものを追求しすぎたりで、本が消費するだけのものになっている懸念があります。でも、本来、本は読者のためにあるものだと信じています。誰かの心に残る『いい本』をつくりたいと思いました」(平田さん)

読者にいい本を届ける――言葉で表現するのは簡単だが、具体的にどうしたらいいのか正解を知る人はいない。だからこそ、ハレル舎の2人は、著者と出版社が同じ目標に向かい、模索し続ける方法を選んだ。

おだやかな雰囲気の2人だが、見つめているのは目先の流行ではない。この先もずっと誰かの心に残り、本だなに並べられる1冊だ。大量生産・大量消費とは真逆の方向に舵を切った共創出版は、一般的な出版手法になるのか……。それは、これからのハレル舎の取り組みにかかっているのかもしれない。

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