そして、コンサートのラストの流れは嵐らしかった。
彼らのデビュー曲であり、セルフタイトルの「A・RA・SHI」から、ファンへの感謝を歌う「感謝カンゲキ雨嵐」、明るい明日に向かう応援ソング「Happiness」(5人の「ディスコスター」走りに会場は歓喜の大歓声)へとつないだ。いよいよこの日のコンサートが終幕に向かう=嵐が終わることを誰もが悟るセットリストだ。
そこには彼らのメッセージが込められていた。
デビュー時に未来へ込めた思いを改めて共有し、それに共感し応援してくれたファンへの心からの感謝を伝えるとともに、ともに寄り添い合って未来へ歩いていこうと呼びかける。
グループとしての嵐はこの日で終わりでも、メンバーとファンはこれからもずっと一緒だ。いつでも彼らの音楽はすぐ側にあるから。そんな嵐の5人とファンが明日へ向かう一歩を踏み出していく。笑顔で歌って踊る5人の姿からは、そんな姿が脳裏に浮かんだ。
この3曲から続いて、すでに多くのネットニュースでもSNSでも語られている、約30分の5人からの最後のメッセージ。汗を輝かせる5人は、晴れやかな笑顔を見せる。しかし、目には涙が光る。ファンへの思いを語るときには涙が頬を伝う。ラストの櫻井翔とその前の大野智は、こらえきれずに言葉をつまらせて泣いた。
そして、26年半の活動を締めくくる最後の曲は、これまでの歩みと5人の絆を歌う「Five」。そこにはファンとの絆もリンクする。肩を組んで笑顔で歌い、ステージを去る5人は、一列に並んで手をつないだ。
そんな姿に、さまざまな思いが重なる多くのファンも涙が止まらなかったことだろう。会場中にファンの涙声の大合唱が響き渡り、コール&レスポンスも完璧に揃っていた。
彼らの思いは、会場はもちろん、配信を視聴したファンにも、会場周辺を埋め尽くしたファンにも、しっかりと届いたはずだ。
ネットを埋め尽くした温かい言葉
この日のネットは嵐一色に染まった。
周辺情報を含めてさまざまな切り口でラストコンサートを取り上げるネットニュースが日中から溢れたほか、SNSもファンのポストで埋め尽くされた。
コンサートが始まると、SNSのトレンドには嵐関連のワードが飛び交う。中盤のMCでの松本潤のトークから「徳川埋蔵金」がYahoo! 検索トレンドワードに入り、後半のXのトレンドでは「#WeareARASHI」「#ありがとう嵐」など嵐のハッシュタグがTOP5を独占。
