以下のようなファンの胸熱なコメントで溢れたXは、明らかに普段とは異なるトーンに染まっていた。
「最高のステージをありがとう」「人生のどこにも嵐がいた」「エンターテインメントの頂点を観せてくれた」など、長年のコアファンもライトなファンも、誰もがこの日の感動を噛み締めながら、嵐とともに過ごしたそれぞれの人生を振り返って心を震わせたようだ。そこに感謝の気持ちがとめどなく溢れる。
一方、「嵐が活動を終了する実感がまったくない」というサッパリ系の明るい声も多い。嵐との距離感や曲への触れは人それぞれだ。そういう幅広いファンとの関係性を構築してきたのも彼らならではだろう。
ラストコンサートの興奮と余韻が落ち着いてくるこれから、虚無感や喪失感といったロスに襲われるファンも少なくないに違いない。しかし、この日は彼らとの別れではない。嵐が残した音楽はいつでもそばにある。
これから先に向き合うファンの声は、元気と勇気を与えてくれる。
5人で終わることで責任を全うした
26年半の活動の幕を下ろした嵐。そのステージは、ありがちな暑苦しいコテコテの大団円ではなかった。肩肘張らない、いつも通りの姿から、心のままに自分たちの気持ちを素直に表し、思いを伝えた。
そのパフォーマンスに、過剰な演出などなかった。彼らの歌はそのまま真っ直ぐにファンの心に響き、自然に染み渡っていく。そんな5人とファンがお互いに心を寄せ合う場が、この日のラストコンサートであり、嵐らしい素敵な幕引きだった。
5人でデビューした嵐は、最後の最後まで仲睦まじい姿を見せ、5人が揃ったステージでグループ活動の終止符を打った。それはファンにとってひとつの時代の終わりになるだろう。
きっとそれは、幸せな終わりに違いない。ファンの美しい思い出をきちんと終わらせることが、5人の最後の仕事であり、嵐というアイドルが全うすべき責任だった。
同時にそれは彼らの誠実さの表れであり、ファンへの思いの到達点になるだろう。それはしっかり伝わっているはずだ。
最初から最後まで、彼らは紛れもないスターだった。
