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「本を読む子ども」に育てるための3つの処方箋《親子でスマホの誘惑に負ける時代、読書はもはや修行?》大人の6割が月0冊

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本を読む女子中学生
親子ともにスマホに注意力を奪われる今、家庭で読書習慣をつけるには?(写真:symmyy / PIXTA)
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レベル5の子にアウトプットをさせても、出てくるのはレベル5以下のものでしかない。読解力も表現力も、自分より上のものを浴び続けなければ上がらない

国語力を鍛えるに際し、理想的なインプットとアウトプットの比率は、感覚的には「19対1」くらいである。圧倒的に、インプットなのだ。本でも、漫画でも、ノベルゲームでも構わない。

自分よりちょっと上のものを、量として浴びる。中二病的な背伸びでいい、むしろ背伸びこそが国語力の母である。子どもにアウトプットばかり要求して、インプットの環境を整えていない家庭は、収穫だけして肥料を蒔いていない畑に似ている。

「親が読めば子も読む」は嘘

ここまで読んで、「結局、親が読書好きの家庭は子も読む、というよくある話か」と思った方もいるかもしれない。半分はその通りで、半分は違う。

正直に言って、親が読んでいるだけで子どもが自動的に読むようになる、というほど甘くはない。これは私もいろいろな家庭を見てきて、はっきり感じている。

ただ、ここまでお伝えしてきたような「自分への正しい読ませ方」——長さを短くして難易度を上げる、白い部屋を作る、スマホをロッカーに預ける——を知っている親は、当然その知見を子どもにも応用できる。逆に、自分自身を本に向かわせる技術を持っていない親が、子どもにだけそれを要求するのは無理筋というものだ。

そして何より、これだけは譲れない。少なくとも、同じ「学びのプレイヤー」として、親も読書を楽しんでほしい、ということだ。子どもに本を読ませたいのに、自分は本を全く楽しんでいない。この状態で子どもの読書習慣が育つことはない。

逆に親が「うわ、この本むずい!でも面白いなぁ」と唸っている家には、いつか必ず子どもがその本を盗み読みに来る。

「本を読みなさい」と言う前に、今夜スマホを別室に置いて、薄くて難しい1冊を開いてみてほしい。それが、子どもの国語力を伸ばす、おそらく最も確実な道である。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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