すると、同年9月に日本テレビの「月曜から夜ふかし」に取り上げられ、一気に注目される。これをきっかけに全国各地から客が訪れるようになり、放映の翌月は約80名の来客があった。
また、「何歳からメイドになれるのか」という問い合わせも受けるように。そこで、2024年12月からは希望した5名を新たにメイドとして加え、営業時間も4時間に延長。2025年5月にはオーディションでさらに3名が加わった。
キッズバレイのスタッフであるデコちゃん、ココちゃん以外のメイドたちは、全員ボランティアだ。1年ごとの契約を結び、「冥土会議」と称する打ち合わせとオープン日の月に2回、ココトモに集まる。
健康上の理由などで「卒業」した人もいるが、夫を亡くしたという人、引っ越してきたばかりの人など、現在は8名のメイドが在籍。ほとんどが桐生市在住だが、中には隣県の埼玉からわざわざ通う人もいる。
メイドになりたいがゆえに「早く65歳になりたい!」という声も寄せられ、デコちゃんは「今までにない発想だと思うので、そう思っていただけると嬉しい」と話した。
老いることをポジティブに捉えるきっかけに
この日、朝5時半の電車に乗り、2時間半かけて千葉から訪れたという40代の女性は「老いが怖くて悩んでいた」という。だが、「自分より年上のメイドさんたちがものすごく元気で前向きになれそうだ」と笑顔を見せた。
デコちゃんは「嫌なこと? あったとしても全部忘れちゃうんですよ」と朗らかに笑う。
また営業中、あるシニアカップルの来訪に、横倉さんは大興奮。2人は冥土喫茶で開催したシニア向けの恋活イベントで知り合ってカップルになり、この日はお礼に訪れたという。男性は、妻を亡くして落ち込んでいたという、恋活イベントのきっかけとなった人物だった。
「一人の声から開催したことが、実際の成果につながっているのは本当に嬉しいですね」と横倉さんは語気を強めた。
