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「おいしくなあれ、喪え喪えきゅん」全員65歳以上の"メイド"に会いに、全国から客が訪れる「喫茶」の正体

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全員が60代と思しき「メイドたち」
「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは全員が60代とおぼしき「メイドたち」(写真:筆者撮影)
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デコちゃんはメイドとして活動するうちに、「かわいい」「笑顔に会いたくて来た」と客から声をかけられるように。あるときは、横浜から訪れた25歳の男性グループに「推しです」と言われた。

「このパンパカパンの体で『かわいい』とか言われると、最初は『へ?』って感じでしたけど、やっぱり嬉しいですよね」

いつのまにか落ち込んでいたことなどすっかり忘れ、元気を取り戻していたという。

「リカちゃん」の娘と「ミコちゃん」の娘は同級生。冥土喫茶開催にあわせて揃って里帰りをしたという(写真:筆者撮影)

取材の日は、「リカちゃん」と「ミコちゃん」の娘が、孫を連れて東京から訪れていた。「知らないうちにオーディションを受けていたんです」と笑うリカちゃんの娘は、今ではこれをきっかけに帰省をして地元の友達と交流する。3歳の孫は「おばあちゃんかわいい」と話し、リカちゃんは満面の笑みを見せた。

「メイドになりたい」シニアが続々と

現在8名だというメイドはどう募集していったのか。

2024年当初、メイドは前述のデコちゃん・ココちゃんの2名のみで、月1回、2時間の営業だった。

この頃の客の一人が教えてくれたのが、本家のメイドカフェでおなじみの「おまじない」だ。メイドカフェでは、注文した料理に「おいしくなあれ。萌え萌えきゅん」という声かけをするパフォーマンスが一般的だった。

本家を経験したことがなかった横倉さんは、デコちゃん、ココちゃんとともに前橋のコンセプトカフェを訪れ、アイディアを膨らませた。

毎回変わるスイーツのプレートには、メイドが「喪え♡」とソースで書いてくれる(写真:筆者撮影)

「三途の川」と「冥土弁当」は横倉さんのアイディアとしてもともと用意していたが、相談する中で、より「冥土喫茶」らしくしようと「萌」の字を「喪」として、「喪え喪えきゅん」のおまじないを考案。トイレを「極楽浄土」と表記したり、お冷を「お清めの水」と呼んだりと、笑えるアイディアを少しずつ取り入れていった。

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