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「おいしくなあれ、喪え喪えきゅん」全員65歳以上の"メイド"に会いに、全国から客が訪れる「喫茶」の正体

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全員が60代と思しき「メイドたち」
「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは全員が60代とおぼしき「メイドたち」(写真:筆者撮影)
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その後、子どもの遊び場や若者の居場所など、上がった声に応じてその都度支援の対象を広げてきた。

あるときスタッフの一人が「親が認知症らしいけれど、病院に行こうとしなくて困っている」という悩みを打ち明けた。これをきっかけに、シニアの居場所づくりの検討を始める。

2023年、大阪からUターンした横倉さんがキッズバレイと出会ったのはこの頃だ。

人が集まる「なんだか楽しそうな場所」を

横倉さんは、キッズバレイが2015年から運営するコミュニティスペース「ココトモ」を利用した際に、代表の星野さんから「ココトモの運営管理をやってみないか」と声をかけられた。合わせて、シニアの居場所づくりのアイディアについても相談され、以前からあたためていた冥土喫茶のアイディアを説明する。

「メイド」を「冥土」とするブラックユーモアを、星野さんは当初「リスキーな部分もあった」と打ち明ける。しかし、それまでに出ていた他のどのアイディアよりも、より幅広い人に楽しんでもらえる場所になるのではないかとも思えた。

加えて、キッズバレイにはそれまでおこなってきた居場所づくりの実績もあった。「批判されたらやめればいい」と腹をくくり、開催に向けて舵を切る。

名古屋から3回目の訪問だという20代のカップルを囲むメイドたちと、それを撮影する星野さん(写真:筆者撮影)

横倉さんはもともとキッズバレイのスタッフだったデコちゃん(68)とココちゃん(67)にメイドとして声をかけ、「冥土喫茶しゃんぐりら」として2024年3月にプレオープン。当日は、地元の高齢者を中心に10名前後の人が訪れた。

その後、7月から本格的に告知を始め、テレビで取り上げられたことをきっかけに一気に客足が増えた。今では平均して50名前後の人が訪れる。

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