――後発薬の供給不安が長期化しています。
品質不正をきっかけとした供給不安は、いったんはほとんどカバーできた。各社が土日や盆正月返上で工場をフル稼働させ、急激に生産量を増やしたからだ。とはいえ、こんな無理も長くは続かなかった。その理由を突き詰めて考えると、業界特有の「多品目少量生産」構造へと行き着く。
1つのラインで多品目を少しずつ生産するには、1年365日、品目ごとの生産計画をぴっちり隙間なく組む必要がある。するとある品目が不足しているからといって、「では、あと2日分多く生産しましょう」という急なスケジュール変更を行うことが難しい。
当社には経営陣を含めて新薬メーカー出身者がたくさんいるが、彼らが最初にわれわれの生産を見ると、まず驚かれる。「製薬業というより、製造業だ」と。「少品目大量生産」の新薬の工場では、1品目を生産したあとはしばらくラインを休ませる。だが、後発薬メーカーにそんな余地はない。
こうした「多品目少量生産」を「多品目大量生産」へと切り替えられれば、休日返上の無理なつくり方をせずとも、必要な供給量はまかなえるはずだ。
750品目のうち3割は赤字
――品目当たりの生産量を増やすことで、効率よく供給量を上げられると。
何しろ、1本のラインで作る品目が多いほど切り替え作業に時間がかかる。
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