東洋経済オンラインとは
ライフ

「今年こそ大復活?」ニコラス・ケイジ(62)"借金地獄"と"長い空白期"を乗り越えた執念の生存戦略

6分で読める
ニコラス・ケイジ スパイダー・ノワール
『スパイダー・ノワール』ワールドプレミアに出席したニコラス・ケイジと妻の芝田璃子(写真:REX/アフロ)
  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

璃子さんが運気を呼び寄せたのか、この頃からキャリアも再び上向きになる。

『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は評価も興行成績もさえなかったが(全世界興収はわずか8万ドルと悲惨)、同じ年に北米公開された『PIG/ピッグ』での演技が高く評価され、全米の複数の批評家協会賞に候補入り。

翌23年には、落ち目となった「ニコラス・ケイジ」本人を演じたダークコメディ『マッシブ・タレント』で、かつての自分の栄光やパブリックイメージを自虐的に笑い飛ばす器量の大きさを見せ、さらに好感を呼ぶ。

また24年の低予算ホラー映画『ロングレッグス』が、北米配給会社NEONの創業以来最大のヒットになるほど成功した。ハロウィンの夜にはケイジが演じた恐ろしいキャラクターに仮装する人を多数見かけるなど、カルチャー現象にもなった。

一方、その頃公開されたユニバーサルの主演作『レンフィールド』とカメオ出演したワーナーのスーパーヒーロー映画『ザ・フラッシュ』はいずれも失敗し、メジャー復帰の期待はかなわないまま。だが、それから3年を経て、風向きがまた良くなってきた。

還暦を迎えても、エネルギッシュ

つい最近には、『ロングレッグス』続編が、メジャースタジオのパラマウント配給で製作されるとの発表があった。さらに、HBOの大人気ドラマ『TRUE DETECTIVE』の最新シーズンに主演するとの噂も出ている。これまで、このドラマには、マシュー・マコノヒー、コリン・ファレル、マハーシャラ・アリ、ジョディ・フォスターなどの映画スターが主演し、賞レースを沸かせてきた。しっかりと予算をかけたメインストリームの話題作でケイジが幅広い観客に存在を再びアピールする日は、そこまで来ている。

22年に「The Hollywood Reporter」に語ったところによれば、借金はすべて払い終えているとのこと。2年前には、還暦も迎えた。にもかかわらず、ケイジの働くペース、意欲に変わりはない。そんな彼がふさわしい評価を再び手にすることを応援している人は少なくない。果たして今年は、その年になるだろうか。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象