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「今回のAIバブル」は必ず破裂するが、なぜ今も膨らみ続けなかなか破裂しないのか? 今年崩壊に至る「2つのシナリオ」とは

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閣議を開催するトランプ大統領。6月14日には80歳の誕生日を迎える(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。日本ダービー(5月31日、東京競馬場第11レース、芝コース、距離2400m、G1)である。

24日に行われた3歳牝馬クラシックのオークス(東京競馬場、芝コース、距離2400m)予想は、この持ち回り連載筆者であるかんべえ氏(溜池通信代表)に大完敗だった。しかも、彼の友人とともに、「小幡理論」、つまり「オークスは距離ではなく気性」を全面的に否定されてしまった。

しかし、ギャンブラーとしては確かに完敗だが、あのオークスは、むしろ小幡理論の正しさを示す絶好のレースだったのである。

なぜ、「桜花賞(距離1600m)馬」のスターアニスが負けたのかというと、まさに距離ではなく気性に負けたからである。一般的には、気性がカッカしているような牝馬は、かかってしまうから、結果的に距離の長めのレースでは負けてしまう。だから、この馬は距離が持たない。スタミナがない。と片付けてしまう。これはまったくの間違いだ。

スターアニスが負けたのは、距離ではなくスローペースなのである。もし強力な逃げ馬がいて、びゅんびゅん飛ばしたような場合には、スターアニスは前半かからず、最後の鮮やかな差し脚が見られただろう。その場合は、ハイペースの2400mだから、スタミナがより必要とされるレースとなったはずだが、それならスターアニスはもっと善戦したはずなのである。

鞍上の松山弘平騎手がコメントしているように、オークスでは今までになくレース前から気が入ってしまっていた、という。距離ではないと言っている。かつて、史上最強の牝馬、ウォッカ(2007年、牡馬が中心となる日本ダービーに64年ぶりに牝馬で勝利)は、まさにオークスではなく日本ダービーに出た。スローペースのオークスよりも、ペースが流れ、実力勝負となる、気性の勝負にならない日本ダービーを選んで、勝ってしまったのである。

距離と気性は区別するべきである。オークスを勝っても、古馬になってからマイルばかり使う牝馬は多くいる。彼女たちは距離適性からマイルを選ぶのだ。スターアニスの、秋華賞(3歳牝馬3冠目のクラシック、距離2000m)での巻き返し、エリザベス女王杯(3歳以上の最強牝馬決定戦、距離2200m)での走りを期待したい。

さて、オークスは、今村聖奈騎手という女性騎手が勝ったことで大騒ぎになっており、勝ったジュウリョクピエロは秋の凱旋門賞に登録していることから「今村騎手に凱旋門を経験させろ」、という雰囲気が盛り上がっているようであるが、私は強く反対する。

今村騎手のオークスでの騎乗は素晴らしかったし、彼女も「ジュウリョクピエロを」いちばん知っているのは私だ」と思って、自信を持って乗った、ということで、それはすばらしい。

しかし、それは日本国内、ホームグラウンドでの話である。凱旋門賞は、ホームのフランスはもちろん、他の欧州の騎手、馬主、調教師に、「日本馬包囲網」を築かれる世界であり、まったく通用しない。ディープインパクトは武豊騎手の騎乗でよかったと思うが、それにしても、武豊騎手でなければ、あれだけ日本のファンとメディアが押しかけることはなかった。静かにフランスの騎手を乗せ、フランスの調教師と提携して出走させていれば、結果は違った可能性がある。

また、オルフェーヴルが12年に2着に敗れたとき、日本では主戦だった池添謙一騎手が「自分だったら、内側に切れ込むことが予想できて、それを防止して、直線で差されることはなかった」という思いがあったようだ。だが、冷たいようだが、もし池添騎手だったら、直線で先頭に立っていたかどうかはわからない。

私が言いたいのは、池添騎手や今村騎手の能力のことを言っているのではなく、すべては馬優先主義、ということなのである。日本で女性騎手初のクラシック制覇は重要ではなく、ジュウリョクピエロというすばらしい馬が実力を発揮して勝つことが重要なのである。

はっきり言えば、騎手も調教師も馬主も、誰でもいいのだ。競馬はすべて生産にある。「日本生産馬が勝つ。強い」ということが競馬界の発展のすべてなのである。ノーザンテースト、サンデーサイレンス、ディープインパクト、この3頭が日本の競馬界を発展させたのである。だから、凱旋門賞を勝ちに行くならば、生産地以外は、国籍にこだわるのは、すべて間違いである。

さて、日本ダービーは、日本競馬史上もっとも偉大なことが起こるかもしれない、ということで、これに夢を賭けたい。

コンジェスタス(3枠6番)。

彼が勝てば、「父仔3代」に渡って、無敗のダービー馬の誕生ということになる。この血統、この血脈を育てた生産者こそが、日本競馬界においてもっとも尊敬されるべき偉業、ということになる。

祖父(ディープインパクト)と父(コントレイル)は、無敗のまま3歳クラシック3冠を達成した馬である。コンジェスタスは、残念ながら1冠目の皐月賞には出走しなかったが、この日本ダービーを勝ち、秋の3冠目の菊花賞も勝って、父仔三代に渡っての、無敗のダービー馬、無敗の菊花賞馬、という偉業の達成を期待したい。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は6月6日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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