つまり、分断により異常に膨らんだ、バブル精神、バブル文化が、本当は健全だった社会をバブル中毒に陥れてしまっているのであり、バブル崩壊後は、バブル内部の人々は自業自得、あるいは散々いい思いをしたが、外にいて洪水に巻き込まれた間抜けな人々は、夢を見続けるか悪夢を見ているか、いずれかの中毒患者になってしまうのである。だから、このAIバブルは最悪なのだ。
26年「AIバブル崩壊」の「2つのシナリオ」
最後につけたしを。このバブルは、必ず2026年内に崩壊する。理由は、トランプ大統領が中間選挙の劣勢を見て、弾劾裁判を避けようと、とんでもない手段に訴える。これが「シナリオ1」。「シナリオ2」は、普通に分断の内部からバブルの人々が逃げ出す。オープンAIも年内上場、そして、イーロン・マスク氏はスペースXを慌てて6月に上場しようとしている。テスラが崩壊する前に。つまり、このラストチャンスを逃せば、バブル崩壊の紙くずを誰にも押し付けられなくなるから、社会に広く洪水被害を広げようとラッシュしているのである。
さらに、最後の最後に、今後、改めて議論すべきことを1つ。インターネットは社会インフラであるが、AIはインフラではない。ここは、独自に議論すべき論点だが、インフラだと思っている人々は間違いだ。
AIがインフラになるときは、AIはあくまで道具であり、最終意思決定は人間が行う、と言っているが、それが本当なら、AIはインフラではなく道具だ。AIがインフラになる、ということは、「AIが神になる、あるいは、人間の意思を支配する」ということである。専門家がどんなに四の五の言っていてもインフラであるならば、それは人間社会を支配するインフラになる。
となると、人間社会は滅びる。もし、インフラでないとすれば、単に優れた道具であり、もっともすぐれた道具、1つだけが生き残る。数百兆円の時価総額を持つAI企業は複数あるが、要は、1つ以外は、価値ゼロになる。
そもそも、インターネットそのもので儲けた人はいない。公共インフラだからだ。それをうまく利用して儲けた人々と企業があるだけだ。AIがインフラになるなら、神となり人間を支配するか、あるいは、タダで営利とは違う世界になるか、どちらかである。AIそのもので儲けが出るということは、道具にすぎず、その場合は、1つのAI以外は無価値となる。
そして、儲かる企業はAIという道具をうまく使った企業だが、そうなると、これまでの企業間競争と何も変わらない。どの広告代理店がいちばん儲かるか、という競争と同じであり、限られたパイを奪い合うだけである。
だから、すべてのAIのにおいのする企業の株価が暴騰した分はトータルでは元に戻る。株価が2倍になる企業と半分になる企業とイーブンのはずで、市場時価総額は変わらないはずだ(非上場企業や中小企業をつぶして儲かる、というのはある。アマゾン・ドットコムが中小の小売り起業をつぶしたように)。
さらに、AIというのは高度な技術の塊であり、進歩は始まったばかりでかつ急速であるから、普通に考えれば、現在存在するAIはすべて次世代のAIに駆逐されるはずだ。だから、すべてのAI企業の価値はゼロになる。GAFAMのように、プラットフォームなどと称して、先んじて占有しているだけで儲かるシステムなわけではない。
だから、今のAI企業のほとんどは紙くずになるのである(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
