だから、トランプ大統領が「間もなく終戦する」という発言で、バブルは膨らみ、その終戦どころか停戦も遠のくと、その事実は「報道」はされるが、市場関係者にはほぼ無視され、市場はそれを素通りする。もう一度、停戦の可能性が復活したという「報道」は利用され、バブルは膨らむ。
同じネタが何回も使われ、停戦、終戦の株式市場への効果は実際の影響の4倍となり(停戦ネタを4回、四重に利用するから)、さらに実際の終戦が起きれば、大幅上昇し、膨らませた市場関係者たちは、そこで売り抜け、「あとのことは知らない」となるのが、今後、いつか起こることである。
「債券」関係者にとって、今の株式市場はバブル状態
1つ注意すべきことは、これは市場や市場関係者ではなく、「株式」市場、「株式」市場関係者である。現在「バブルだ」と言っているのは、株式以外の市場関係者の多くであり、とりわけ「債券」関係者は、現在の株式市場をはっきり「バブルだ」と言い切っている。
有名投資家の発言を、ニューヨークタイムズは、こう報じている。東洋経済オンライン「AIブームが『ITバブル』」とは違うこれだけの理由。投資対象が偏っている点は変わらないが…」 (有料会員限定記事、2025年12月13日配信)から一部を引用してみよう。
「バブルが起きるのは、誰もが『価格は絶対に下がらない』と信じ込んだときだ」。ベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツは、電子メールでの取材に対し、こう指摘した。「私たちがバブルの渦中にいない最も明確なサインは、誰もがバブルについて語っているという事実にある」
彼は、株式市場関係者であり、バブルについて語っている「誰もが」とは、債券市場関係者およびバブルを外から見ているバブル「非関係者」である。そして、ホロウィッツ氏を始め株式関係者は、「AI関連は、誰もが『価格は絶対に下がらない』と信じ込んでいる」。
すなわち、今起きているのは「分断バブル」である。
