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シャオミが最新スマホを異例の前倒し投入、「ライカカメラ」を10万円前後で広げる戦略の真意

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Xiaomi 17TとXiaomi 17T Pro
Xiaomi 17TとXiaomi 17T Pro(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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3月発売のLeitzphone powered by Xiaomiは、ライカブランドのスマートフォンとして大きな話題を集め、「ハイエンドのシャオミ=ライカ」というイメージを広い層に印象づけた。

その記憶が残っているうちに、より手が届きやすい価格帯でライカカメラを搭載するXiaomi 17Tシリーズを続けて投入することで、「ライカ監修カメラを搭載したシャオミのスマホ」という軸を一気に強化できる。高価格帯のモデルで憧れを喚起し、10万円前後のTシリーズで実際に体験してもらうという、段階的なブランド戦略が見て取れる構図である。

プレミアムモデルとして販売された「Leitzphone powered by Xiaomi」(写真:筆者撮影)

日本向け仕様としては、とりわけXiaomi 17T ProのFeliCa対応が重要である。国内ではタッチ決済や交通系ICなど、FeliCaを前提としたインフラが生活に深く根付いており、ここに非対応の機種は、どれほどカメラが優れていてもメイン端末として選ばれにくい。

シャオミはその点を踏まえ、ライカカメラ搭載機であっても日常の支払い・移動手段と両立できるよう、日本独自仕様に踏み込んでいる。「カメラ専用機ではなく、生活インフラと共存するライカスマホ」という設計思想が、Xiaomi 17T Proを単なるカメラ偏重機ではなく、総合力の高いハイエンドとして成立させているのである。

こうして見るとXiaomi 17Tシリーズは、単にスペックと価格のバランスを追求した従来モデルとは異なった位置づけの製品に見えてくる。

20万円級のXiaomi 17 Ultra/Leitzphoneより格段に買いやすくすることで「ライカカメラをより多くのユーザーに体験してもらうための橋渡し役」となるわけだ。シャオミとライカが築こうとしているスマートフォンのブランドピラミッドにおいて、Xiaomi 17Tシリーズは数と価格帯を担う中核モデルになりつつある。

折りたたみiPhoneが次モデルへの布石

シャオミは折りたたみスマートフォンにもいち早く取り組んできたメーカーであるが、その多くは中国国内向け販売にとどまり、日本を含むグローバル市場では存在感が薄い状態が続いてきた。2025年には横折りタイプ(Foldモデル)の新製品投入も見送られ、中国国内ではシャオミの折りたたみモデルの勢いは一時的に落ち着いた印象だ。

一方で、今年秋にはアップルから初の折りたたみiPhoneが登場するとの観測が繰り返し報じられている。

価格は30万円を超える超高級帯になるとの予測が有力であり、実現すれば折りたたみスマホ市場の空気を一気に変える存在となるだろう。アップルが本格参入すれば、折りたたみ端末は「一部のマニア向けガジェット」から「ハイエンドスマホの新たなフォームファクター」へと受け取られ方が変化する可能性が高い。その局面で、シャオミが静観するとは考えにくい。

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