時代劇に出てくる侍の世界観が大好きだという日系人のマイケルさん。半年後には日本旅行のついでに横浜に寄ってくれた。仕事で海外からの客をアテンドし慣れていた茜さんは友達感覚で案内し、意気投合。2度目のマイケルさん来日の際に交際が始まった。
「毎日電話で話していましたが、遠距離恋愛って楽だなーと思っていました。私は基本的に一人で自由に過ごすのが合っているのだと思います」
一方のマイケルさんは「やきもち焼き」らしい。茜さんは日本で他の男性とも遊んでいるんじゃないかと疑い始める。自由を愛するけれど、真面目で律儀なところがある茜さんは、一緒に住む道を真剣に考えた。
外見は「陽気できさくな顔の濃い日本のおじさん」だけど日本語はまったく話せないマイケルさんがすぐに日本に住むことはできない。茜さんは天気も自然も素晴らしいハワイで暮らすのもいいかもと思った。
「でも、40代で学生ビザは取りにくく、観光ビザで住みつくとオーバーステイでその後の入国を拒否されるリスクが出てきます。仕方なく婚約者ビザで申請することに。とりあえず一緒に住みたいだけだった夫もびっくりしていました」
「日本人女性は優しくて我慢強い」と信じる夫と口喧嘩
5年前は「中学生レベルの英語力」だったという茜さん。現地の語学学校に入って懸命に学び、現地企業に就職。仕事で容赦なく鍛えられた結果、現在はマイケルさんと英語で口喧嘩をするまでになった。新婚当初とは状況も心境もかなり異なるようだ。
「日本人女性は優しくて我慢強いという固定観念がある夫は、それを私に求めてきます。肩を揉んでほしいとかの要求が多いし、家事もすべて私。以前は英語のニュアンスがわからずに、彼の発言にカチンとくることはありませんでした。だいたい聞き取れる今は違いますよ。AIも活用して言いたいことは言っています」
