たまに日本に帰って一人で遊んでいると「やっぱり自分は一人暮らしのほうが合っている」と感じると明かす茜さん。やや不穏な発言だが、今でもマイケルさんと一緒にいる理由は主に2つある。1つは経済的な事情だ。
家賃28万円・年収1300万円必要なハワイ
「ハワイ(の人気住宅地)は物価が高すぎます。手取り60万円ぐらいあっても、風呂なしのアパートにしか住めないぐらいです。私たちはペット可の中古マンションで暮らしていますが、東京でも家賃はせいぜい15万円ぐらいの物件。それがここでは28万円もします。年収1300万円ぐらいなければ、まともな一人暮らしはできません」
本業に加えて、通信教育と通訳サポートの副業でも稼いでいる茜さん。家計には「毎月1000ドル」を入れている。それでもIT関係のマイケルさんの経済力がなければ生活は成り立たない。今後は、お土産ビジネスなどを手がけ、成功すればサラリーマンを卒業するつもりらしい。
もちろん、マイケルさんとの共同生活は「ハワイで自活するまでのつなぎ」ではない。別れない2つ目の理由として、マイケルさんのサービス精神を挙げる茜さん。特に日本からの友人知人を大歓迎してくれるのだ。
「日本人とつながりたいという気持ちが強いのだと思います。300%の力を発揮して大事にしてくれるんです。そんなときはパートナーが彼で良かったと思いますね。日常生活でも、精神的な支えになってくれているし、刺激になっているのは確かです。やっぱりパートナーはいたほうがいいです」
一人で自由気ままに暮らしたいという気持ちと、共同生活の不満はありながらも支え合える安心と喜び。両者を抱えながら今を生きるのが既婚者だ。そして、晩婚であるほど葛藤しつつもバランスを取る術を知っている気がする。
70歳もしくは75歳になった時点でハワイでの生活を切り上げて、日本に帰ることを結婚の条件にしたという茜さん。妄想気味に日本が大好きなマイケルさんにとって、現代日本のリアルな生活を肌で感じる機会となるだろう。そのときにマイケルさんが必死で頑張るか否かに、2人の老後がかかっている気がする。
