また、作り直す前はダークで大人向けのストーリーを展開する予定だったという。ドラクエシリーズは日本の人気に偏っており、うまくダークな世界設定にできれば海外ユーザーにも注目してもらえるのでは、と考えたのかもしれない。
しかし、この大人向けドラクエは頓挫する。前述のように『ドラゴンクエストXII 夢の彼方へ』として作り直され、明るく楽しげな雰囲気に一新される。
もともとドラクエシリーズは延期されることが多く、じっくり作り込むゲームであるといえる。それにしても、発表段階で二転三転するのは驚くべき事態だ。
だが、ドラクエが路線変更を迫られた理由も思い当たる。
制作メンバーや世界情勢も変化し続ける
まず、ドラクエの中核的クリエイターが亡くなっている。キャラクターデザインを担当した鳥山明氏は2024年3月に、音楽を制作していたすぎやまこういち氏は2021年9月にこの世を去った。
どちらも偉大なクリエイターであり、ドラクエシリーズにおいては大きな衝撃だったといえる。このような状況において、ダークな物語を展開するのは難しい雰囲気になるのも当然だ。
