中心にあるフィンレイソン地区は、19世紀に建てられた紡績工場の跡地です。かつて「北のマンチェスター」と呼ばれ、スウェーデンとロシアに交互に支配されたフィンランドが、産業によって自立しようとした痕跡が、至るところにそのまま残っています。
赤レンガ造りの外観はそのままに、内部はリノベーション。映画館やレストラン、オフィス、さらにはホテルまでが入り、地元の人たちは歴史を背負った壁の中で、浅煎りのコーヒーを飲んでいます。
街の中でにぎわっていた場所は、マーケットホールです。89年からある北欧最大規模の屋内市場で、魚、肉、野菜、パン、カフェが一か所に集まっています。観光客向けというより、地元の台所といった雰囲気です。
タンペレは人口26万人の地方都市でありながら、フィンランド人が「住みたい街ナンバーワン」に挙げるのだとか。治安が良く、自然が近い。確かに、と思いました。
子ども向けではなかった、ムーミン美術館
タンペレには、世界で唯一のムーミン美術館があります。
正直に言えば、ムーミン美術館については、行く前まで半信半疑でした。子ども向けのキャラクター展示だろう、という先入観があったからです。完全に間違いでした。
