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〈ミュトスショック〉トランプ政権がAI「完全放任」から突然慎重になった訳→「AI規制」はどこまで現実的なのか

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AIによるソフトウェアの脆弱性を発見する能力がサイバー攻撃のリスクを高めている(写真:Brendon Thorne/Bloomberg)

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AI(人工知能)の進化が止まらない。アンソロピックの最新AIモデル「ミュトス」がその高性能さからサイバー攻撃に利用される懸念が出ているほか、イラン戦争ではAI技術が利用されているとされる。爆速で性能が向上しているAIの規制はどうあるべきか。国際的な民間政策協議グループ「三極委員会」で来日した、新アメリカ安全保障センターCEOで、アンソロピックのガバナンス機構「ロングターム・ベネフィット・トラスト」のメンバーでもあるリチャード・フォンテイン氏に聞いた。

――アメリカのトランプ大統領は先日の訪中にイーロン・マスク氏やティム・クック氏などテック業界の幹部を同行させました。AIをめぐる米中競争という観点から見て、トランプ氏がこうしたテック企業のトップを中国に連れて行くことをどう見ましたか。

歴代大統領を見ても大規模な経済使節団を連れて行くことはめずらしくはない。ただ、今回特徴的なのは、その多くがテック業界の人間だったという点だろう。それだけテクノロジー産業、特にAIと周辺インフラが、今のアメリカ経済を牽引していることを示している。

――そもそもAIは今のトランプ政権にとって重要課題なんでしょうか。今はイラン情勢に全集中しているようですが。

AI自体は大きな政策課題だ。ただ、この数カ月で政権の姿勢は変わり始めていると思う。就任後1年ほどは完全に「政府は(開発企業に)口を出さない」という立場だった。

「アメリカはAI競争に勝たなければならない」「AIリスクを気にしすぎると中国に後れを取る」「規制すべきではない」「AI関連法も不要だ」「最先端モデルを訓練するため、できる限り大量の電力を供給すべきだ」といった考え方を示していた。

ところがここ数週間で、かなり方向転換し始めている。

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