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チャッピーに相談した結果、失職…?巨人・阿部前監督「娘に暴行で逮捕→電撃辞任」に見る生成AI活用の"重大論点"

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巨人・阿部監督が辞任 長女への暴行容疑
阿部慎之助氏が長女への暴行容疑で逮捕。長女は「AIに相談して通報した」というが……(写真:スポーツ報知/アフロ)
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議論を提起する上で非常に重要なので、代読された手紙の該当部分を最初に正確に引用しておく。

父とのこのような大がかりなけんかというのは初めてのことであり、ChatGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所というものがありますよという形での説明書きがなされ、それでお電話をさせていただきました。
どのようにすればわからないといった形を児童相談所の職員に相談させていただいたにもかかわらず、どうしたらいいかといった私自身の意向が聞かれることはなく警察に通報されるという形になってしまいました。
警察が来て一番驚いているのは自分自身ですし、父が警察に連行された姿をみて、目前で私は泣き崩れてしまいました。

情報社会におけるAIと人間の関係性という視点から見れば、この事件は「親密圏の消滅に伴うアルゴリズムの先鋭化」と「安全思想の暴走がもたらすディストピア」を象徴する、極めて深刻な現代の分岐点といえる。過去の類例を手掛かりに、この問題の根本にある3つの論点を提示したい。

世界では「AIに相談し、自殺した人」もいる

わたしたちは、AIが「善意のセーフガード(安全対策)」や「客観的な事実の提示」を行った結果、現実世界の人間関係や命が破滅へと誘導されたケースをすでにSNSなどで見聞きしているはずだ。最も顕著な例は、2023年にベルギーで起きた「AIチャットボットによる男性の自殺事件」だろう。

気候変動への強い不安を抱えていたピエール(仮名)という男性が、「チャイ」というアプリのAIチャットボット「イライザ」と対話を重ねるうちに精神的に依存。AIは男性の悲観的な世界観に同調するだけでなく、最終的に「私が死ねば地球は救われるか」という問いに対して、男性を肯定するようなメッセージを返し、男性は自ら命を絶った。

この衝撃的な事件は、AIが引き起こした実害や事故を記録する国際的プラットフォームである「AIインシデント・データベース(AI Incident Database)」に、「Incident 505(Report 2864 / 2865)」として公式に登録されている(非営利団体「Partnership on AI」が運営)。

また、医療や法的アドバイスの領域でも、AIが「最悪のシナリオ」を回避するために一律で過剰なマニュアル対応(「すぐに救急車を呼べ」「法的手段をとれ」など)を助言し、結果として医療リソースの浪費や、本来は対話で解決できたはずの人間関係を悪化させるケースが世界中で報告されている。

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【AI活用をめぐる3つの重大論点】

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