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現地レポート!CEOに聞いたフェラーリ「ルーチェ」投入の意図、そして前衛的なデザインの真意

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ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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このアナログな信号を特許取得済みのシステムで処理し、エレキギターのアンプと同じように美しい成分だけを増幅して車内外に響かせる。

走行モードを「パフォーマンス」に入れた瞬間、機械の脈動が心地よい倍音へと昇華され、乗り手の聴覚へダイレクトにフィードバックされる演出が施されているという。

他社のEV計画後退とは次元が異なるマーケティング

こうしたルーチェの鮮烈なキャラクターは、フェラーリの最新のグローバルブランド戦略とも完全に一致している。

フェラーリは昨今の自動車市場の潮流を冷静に見極め、ブランド全体のポートフォリオにおけるBEV(フルエレクトリック)の販売比率を、かつての急進的な予測から現実的な「20%」程度にコントロールする戦略にシフトした。

空力を追求したことがよくわかるカット。縦型のワイパーも空力のため(写真:Ferrari)

一方でハイブリッド車(HEV)に40%、伝統の内燃機関車(ICE)にも40%のシェアを維持させ、フルエレクトリック/ハイブリッド/内燃エンジンという3種類のアーキテクチャーを等しく揃えるという「技術中立性」の信念を強調しているのだ。

つまり、ルーチェの投入はブランドの完全な電動化への全面移行を意味するものではなく、あくまでマルチエネルギー戦略の頂点として位置づけられている。

ここで注目すべきは、他のラグジュアリースポーツカーブランドが「需要の少なさ」に直面し、BEV計画の大幅な後退や延期を余儀なくされている現状との圧倒的な違いだ。

フェラーリ初の5シーターでもあるルーチェの後席は十分に快適な空間が確保されていた(写真:Ferrari)

他社が市場の動向に左右される中、フェラーリはルーチェを大量に売るためのクルマとしては最初から定義していない。

限定された生産ボリュームの中で、個々のモデルの希少性を極限まで高め、マルチエネルギー戦略の最高峰としてBEVを位置づけることで、需要の波に左右されない絶対的なエクスクルーシビティを担保しているのだ。

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【ルーチェが発表された場所と日付に宿る意味】

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