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現地レポート!CEOに聞いたフェラーリ「ルーチェ」投入の意図、そして前衛的なデザインの真意

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ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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数値の最適化のために、フェラーリ初の可動式「アクティブ・エアログリル」を採用したのもひとつの例。冷却が不要なとき、ラジエーターを遮蔽してドラッグを実質的に消し去るデバイスである。

フロントのナンバープレートの取り付け位置はおそらくここしかないであろう(写真:Ferrari)

さらに、ディテールにおける空気抵抗低減への執念も、目を見張るものがある。

Aピラーに定位置を設定したユニークなワイパーをはじめとして、すべてをドラッグ低減という最重要課題のために割り切った姿勢は、非常に理にかなっていると言えるものだ。

単なるギミックではない「本物」の咆哮

もちろん、もっとも多くのファンが注目していたパワートレインの熟成度も、事前の慎重なアナウンスを裏切らない。各輪に1基、計4基の永久磁石同期モーターを搭載し、システム最高出力1050cv、0-100km/h加速2.5秒という圧倒的なパフォーマンスを誇る。

しかし、フェラーリは、瞬時に最大トルクが立ち上がり、その先で加速の伸び感を欠きやすいというEV特有の課題をそのままにはしなかった。

中央のディスプレイはバーを持って左右に向きを変えることができる(写真:Ferrari)

独自の特許技術「トルク・シフト・エンゲージメント・システム」を導入し、ステアリング左右のパドル操作によって、5段階の出力とエンジンブレーキレベルをドライバーが能動的に制御できるよう設計。これにより、広い速度域にわたって内燃機関のような漸進的で息の長いパワーデリバリーを実現している。

また、大きなこだわりはサウンドにもある。プレゼンテーションにおいては、短い動画でそれを確認するにとどまったが、フェラーリのテストドライバーたちは口をそろえて絶賛する。

人工的に合成された電子音を単にスピーカーから流す一般的なEVとは一線を画し、ルーチェは電動アクスルが発生する生の機械振動をリアの加速度計でリアルタイムに取得する方式を選んだ。

次ページが続きます:
【ルーチェの鮮烈なキャラクターとフェラーリの戦略】

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