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現地レポート!CEOに聞いたフェラーリ「ルーチェ」投入の意図、そして前衛的なデザインの真意

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ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
ローマ「チッタ・デッロ・スポルト」にて筆者とルーチェ(写真:Ferrari)
  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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このあまりに過去のフェラーリとは異なるスタイリングには、戸惑いの声があったのも事実だ。しかし、彼らはそれを想定したうえで、新しい提案を行った。

それは後述するヴィーニャCEOのコメントからも明らかだ。そう、フェラーリは新しいデザイン言語の定義を、このBEVプロジェクトに必要としたのである。

過去を否定しない、アナログとデジタルの慎重な調和

そして、精緻に切りわけられた情報の中でも特に興味深いのが、ルーチェのインターフェースだ。近年の行き過ぎたデジタル化に対して、ひとつの明確なメッセージを投げかけている。

ミニマリズムすら感じるレトロモダンなインテリア(写真:Ferrari)

近年、自動車業界を席巻するステアリングへのウインカーボタン統合や過度なタッチパネル化は、時にハンドルを大きく切っている最中に操作方向がわかりにくくなるといった実用上の不満や、どこか子どもっぽいガジェット感をラグジュアリースポーツに与えてしまう側面があった。

それに対するマラネッロの回答は、物理操作とデジタル操作の双方の長所を生かすという、極めて人間工学に根ざしたものである。

サムソン・ディスプレイと共同開発した多機能な多層有機ELディスプレイ(ビナクル)でデジタルとアナログを美しく融合させる一方、ドライバーの正面には精密に設計された機械式のボタン、メーター、トグル、スイッチ類が整然と並ぶ。

センターコンソールのドックにキーを置く筆者(写真:Ferrari)

ただし、これによってフェラーリ自身が、これまで歩んできたデジタル化の歴史や過去の試みを安易に全否定するものではない。

彼らは自らの足跡を尊重し、過去のモデルとの連続性を損なうリスクを避けながら、これまでの知見をどう未来へ調和させるか、きわめて慎重に物理とデジタルの新たなバランスを模索している。

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【ヴィーニャCEOが語った造形と技術の真意】

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