ところが、物価や賃金の上昇を背景に、2024年以降は政策金利の引き上げが進み、「金利のある世界」へと少しずつ変わりはじめている。
金利が上がるとき、下がるとき、それぞれで資産の置き場所を変え、きっちり対応策を打っている。
銀行で引き留められるほど「いい金利」
お金にも価値がある。1000円紙幣もその時々で価値が変わる。そして、その価値を決めるのが、金利だ。
2001年に大学を卒業する直前、わたしはバックパッカーとして旅に出ようと思い立ち、アルバイト代を貯めていた口座を解約しようとした。
ところが、担当の銀行員は通帳を見てしばらく悩んだ後、わたしにこう言った。
「この通帳は1996年につくられたものですが、本当に解約していいですか? 金利が12%なんですが、一度解約してしまうと、次はこんなにいい条件でつくれませんよ。どんどん金利が下がっているから。もう一度よく考えてみてくださいね」
当時のわたしはどうしても旅行資金が必要だったから、銀行員に引き留められても、その口座を解約した。


