それは、誰に見られるかわからないオープンな場での発信にリスクを感じ、非公開アカウントやサブアカウントで居心地の良さを感じているためです。全世界に向けて「映え」を競い合う時代から、気心の知れた仲間とだけリアルな日常を共有する、いわば「ネットのたまり場」のような使い方が主流になりつつあります。
この流れはおそらく続くと思われます。というのも、α世代(2010年以降生まれ)の動きを見ていると、発信に慎重な様子が見られます。
GWIレポート「Gen Alpha unfiltered」によると、12〜15歳の若者はSNSを閲覧しているものの投稿はせず、自分の行動すべてを投稿すると答えたのは10人に1人だけという結果が出ています。公の場で発信するリスクを十分にわかっており、慎重で用心深い世代なのです。
InstagramのようなSNS事業者は、広告収益を主な収益源としているため、ユーザー数、利用頻度、滞在時間が重要な指標となります。このまま若い世代がSNSでの発信をやめてしまうと、コンテンツの魅力が低下し、メッセージのみのやり取りに場が収束していく可能性があります。
そのため、若者が求めるクローズドな空間を設けることで、ユーザーがプラットフォームから離れないよう工夫しているのです。
Instantsを利用する上で注意するポイント
クローズドな場というと安心な気がしますが、実際には、限定的なつながりであるはずのBeRealの投稿が外部に流出して炎上するケースが起きています。
自分が信頼してつながったはずの友達であっても、スクリーンショットなどで保存され、ほかのSNSに流されてしまう可能性は常にゼロではありません。
InstantsもBeReal同様に、その場のリアルを伝える仕様であるため、撮影した写真に不適切なものや個人情報が写り込んでいても、そのまま共有してしまうリスクがあります。
とはいえ、InstantsにはBeRealのような「通知から2分以内」「インカメラとアウトカメラの同時撮影」といった厳しい時間制限や縛りがないため、落ち着いて周囲を確認してから撮影できます。
注意すべきポイントは、「シャッターボタンを押すとその場で即座にシェアされてしまう」という点です。撮影する前に、画面内に余計なものが写り込んでいないかを必ず確認させましょう。
もし誤って投稿してしまった場合は、すぐに画面上の「元に戻す(取り消し)」ボタンを押せば、送信をキャンセルすることができます。
