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「あのメールさえ開かなければ…」 降格・減給・業界追放…フィッシング詐欺で人生が崩壊した46歳営業課長の末路

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AI時代のセキュリティ教育 なぜサイバー攻撃から企業を守れないのか?
スマホに届いた一通のメールをクリックし、佐藤さんの人生は変わってしまった(写真:Supatman/PIXTA)
  • 坪井 暁人 LRM取締役セキュリティ事業本部本部長・CISO
  • 藤居 朋之 LRM執行役員コーポレート部部長・CCO

INDEX

AIの普及でサイバー攻撃がますます巧妙化する今、多くの企業でセキュリティは依然として「情報システムの仕事」として捉えられています。しかし、システム対策だけでは限界があり、最大のカギとなるのは「人」への教育です。
本記事では、サイバー攻撃が企業と個人にどのような影響を与えるのかを、実際の事例を基にしたフィクションでご紹介します(『AI時代のセキュリティ教育 なぜサイバー攻撃から企業を守れないのか?』より、一部抜粋、編集してお届けします。本稿は後編です。前編はこちら)。
※本記事に登場する企業名・人物名はすべて架空のものです。

金曜日の夕方、車の部品メーカーに勤める主人公のスマホに1通の通知が届く。それはよくある業務連絡に見えるメールだった。

主人公はメールのリンクをクリック。社内IDとパスワードを攻撃者に盗まれてしまう。攻撃者はその情報を使って社内システムに侵入し、サプライチェーンでつながる大手自動車メーカーへの攻撃を仕掛けた。

会議室402号室の地獄

月曜日の発覚から木曜日までの3日間、佐藤健一(46歳)の居場所は、窓のない会議室402号室に固定されていた。

「佐藤さん、会社貸与のスマホのフォレンジック調査を開始します。対象は、あなたがクリックしたメールだけではありません」

外部から来た調査員の言葉は、佐藤の逃げ場を塞ぐように続いた。

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