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「何度も外交問題に」日本の教科書に向けられる諸国からの視線"歴史認識の巨大な溝"の背景を東大合格者が解説

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国内外の教科書を並べると、同じ時代の同じ出来事がまるで違う出来事のように見えてくる(写真:maruco/PIXTA)

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各国の歴史の教科書を読み比べると、その記述の仕方や学び方にはかなり差があることがわかります。逆に日本の教科書もまた、「この記述の仕方は問題だ」と指摘されることもありました。本記事では、『世界の歴史教科書を読み比べてみた』の制作に携わった西岡壱誠さんが、日本の歴史教科書についてお話ししたいと思います。

日本の歴史教科書は、これまで何度も「外交問題」になってきました。

「侵略」を「進出」に書き換えたと報じられた1982年。新しい歴史教科書をつくる会の教科書が合格した2001年。慰安婦・南京事件の記述が後退したと指摘される2000年代以降の動き――。そのたびに韓国、中国、東南アジア諸国から抗議が寄せられ、外交問題に発展してきました。本記事では、この日本の歴史教科書のどういうポイントが批判されたのかについて整理したいと思います。

すべては1982年の「侵略→進出」報道から始まった

まず、日本の歴史教科書が、初めて大きな外交問題に発展したのは、1982年6月のことでした。

高校日本史教科書において、中国華北地域などへの日本の「侵略」という記述を「進出」に書き換えるよう、文部省(当時)が指示した、という内容が新聞各社で一斉に報じられたのです。

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