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JR値上げで話題「鉄道運賃」代表区間50年の推移 JRと私鉄が競合する大都市圏の運賃を徹底比較

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鉄道運賃はこの50年間でどのように推移してきたのだろうか(写真:masamura/PIXTA)
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確かに今回の改定で、新宿―八王子間の運賃は130円値上げの620円(26.5%増)、上野―成田間は290円値上げの1230円(30.9%増)と私鉄と競合する一部の区間で大幅な値上げとなった。

では、今回の値上げ前の状況はどうだったのか。また、東京―札幌間、大阪―鹿児島間など、長距離区間の鉄道料金の状況はどう変化しているのか。50年前から現在までの時刻表を見て東京、名古屋、大阪圏の運賃や長距離区間の特急料金込みのチケット代を調べてみた。

50年前の1976年4月号から2026年4月号までの時刻表を5年ごとにチェック。都市近郊圏の運賃は私鉄と競合する区間を比較。長距離区間の料金は、新幹線を利用するなど最速で行ける手段で指定席を利用した場合のケースで計算した。指定席の値段は料金が割増となる繁忙期でも割引となる閑散期でもない、通常期のもので算出した。

1970年代、1980年代の時刻表は私鉄の駅や運賃が省略されているものがあったため、私鉄の一部区間の運賃は推定のものとなるが「そんな感じで変わってきているんだ」ぐらいの軽い気持ちで見ていただきたい。

1976年の国鉄運賃は安かった

まずは、今回運賃改定があった東京圏の私鉄と競合する区間から。

目を引くのは1976年4月の国鉄(現・JR)の運賃の安さだ。多くの区間で並行する私鉄より運賃が安い。私鉄の方が安いのは東京―西船橋間(10円差)、渋谷―横浜間(40円差)、新宿―八王子間(10円差)のみ。大阪―三宮間は阪急、阪神よりも国鉄の方が安かった。

1976年11月、当時巨額の赤字が問題となっていた国鉄が運賃や特急料金などを平均50.4%値上げ。その後も1978年、1979年と値上げを行うと状況が逆転。1981年4月号を見ると渋谷―横浜間、新宿―八王子間、大阪―三宮間、大阪―宝塚間など、国鉄の運賃が私鉄の2倍以上となる区間が現れる。特に大阪―三宮間は阪急、阪神より国鉄の方が安かったのに、5年後には国鉄の方が倍になるという劇的な変化が起こっていた。

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