「男子に比べて女子の試合は、よけいな政治的な駆け引きがない分、ピュアに楽しめるよ。女子リーグは、男子と比べて日の目が当たらない時代が長かったけど、ついに本格的に人気が爆発した」とルディさん。
スター選手のクラークが出場する試合のチケットは完売することも多いが、彼女のチームが出場しない他の試合でも、WNBA全15チームの地元ファンたちが会場の席をコンスタントに埋めているのが特徴だ。
たとえばロサンゼルス・スパークスのホームゲームの1試合あたりの平均観客数は、23年シーズンでは約6500人だったが、25年には1万2000人を超え、ほぼ倍近くに増えている。
さらには、今春26年シーズンからアマゾン・プライムビデオがWNBAの試合のストリーミング放送を31試合に大幅拡大した。今これほど急成長中のアメリカプロスポーツは他にない。また、日本でもアマゾンやWNBAリーグパスなどで試合がストリーミングで観られるようになった。
闘争心の塊、五輪金メダリストのケルシー・プラム
人気の秘密は、クラークだけでなく、多くのスター選手がファンたちを惹き付けていることだ。たとえばスパークスのガードで五輪金メダリストのケルシー・プラム選手は、ラスベガス・エーシズという常勝チームから昨年「よりリーダーシップを発揮できる場所」を求めて、プレーオフ出場から遠ざかっていたスパークスに自分の意思で移籍してきた。
闘争心の塊である彼女は「昨年、うちのチームは残念ながらプレーオフに出られなかったけど、今年は新しいメンバーも加入して勝つことにとことん貪欲だ」と26年シーズン開幕前の会見で語った。
彼女がリクルートした30代のベテラン選手たちが今年新たにスパークスに加入したことで、メディアから「選手の年齢が一番高いチーム」と揶揄されてもいる。
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【自ら25点を得点】
