ではそこで、移動に徒歩を組み合わせるとどうなるか?
目線が上に上がることで、街や行きかう人の様子の変化などにも気がつくようになる。紅葉や花の開花などにより四季を感じることはもちろん、以前あった店がなくなっている、開発なのか工事中の場所が増えた、観光客の人種が以前よりも多様化している、ファッションのトレンドに変化がありそうだ、街にあふれる広告の主役が変わってきた、などなど。
同じ街でも歩く時間帯を、早朝、昼、深夜などと変えてみると、街にもまた異なる顔があることにも気がつくだろう。車などでは絶対に通らないような裏道や、一本入った道を歩くことで、新たな発見があることもあるだろう。
移動のスピードなどの効率を考えると徒歩以外の手段に軍配があがるが、あえての徒歩を組み合わせることで、知っていると思っていた街の変化などにも気がつくようになるし、世の中のトレンド観察にも役に立つのだ。
だから私も、自分自身の行動パターンと思考パターンの固定化から脱却するべく、徒歩移動の時間を取るようにしている。デジタルや効率からあえて距離を置くことで、視野や視点を広げたいからだ。
「コスパ無視」だからこそ得られるもの
趣味の分野も「あえて」が多い分野だと思う。そもそも趣味とは仕事と違って、「やらなくても良いのにわざわざやるもの」だから、「あえて」となるのは当然と言えば当然だ。なんせ趣味なのだから、効率ではなく楽しむことが主眼となる。効率無視の世界であることは当然なのだ。
かく言う私も非常に多岐に亘る趣味を持っている。例えばバイク。車とバイクは移動手段という意味においては同様なのだが、私にとって車は家族や知人友人と移動するための単なる道具で、趣味性を持ち込まず、効率や実用性重視での選択となる。お金をかける対象ではない。現在も、14年ほど前に製造された某中堅国産メーカーのものに乗っている。
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【あえて遠回りすることで知見が増える】
