東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

リスクを《回避したつもり》になっていませんか? 「分散投資」の意味を勘違いしている人が背負う大きなリスク

9分で読める
誤った分散投資で、損失リスクを「回避したつもり」になっている人は多いという(写真:アオサン/PIXTA)
  • 新井 和宏 鎌倉投信株式会社 共同創業者(現・eumo代表取締役)

INDEX

投資における損失リスクを回避するには多くの銘柄への分散投資が有効――。投資初心者がお題目のように唱えがちなこの考え方ですが、鎌倉投信株式会社共同創業者(現・eumo代表取締役)の新井和宏氏によれば、この「分散投資」という考え方を誤解している人が多いといいます。
そこで本稿では、新井氏の著書『投資がうまくいく人の当たり前』から一部を抜粋・編集する形で、リスクを回避するための正しい分散投資の考え方と、投資に失敗する人が陥りがちな思考パターンについて解説します。

大切なのは「銘柄選び」より「資産配分」

損失リスクを回避するため「とにかくたくさんの金融商品に投資すれば安心」と考える人が少なくありません。しかし、本当に大切なのは「数」ではなく「質」です。どんな資産(金融商品や投資対象)をどう組み合わせるかによって、分散の効果は大きく変わります。

以前、ファイナンシャル・プランナー(FP)の勉強会に招かれて、講師を務めたことがあります。テーマは「運用設計」であり、私はファンドマネジャーの立場から見た「アセット・アロケーション」について講義を行いました。

アセット・アロケーションとは、日本語で「資産配分」を意味します。

資産(asset)を、国内株式・海外株式・国内債券・海外債券・不動産投信・現金など複数の投資対象へ、どの割合で配分(allocation)するかを決める考え方です。資産ごとの性質の違いを生かしてリスクを分散し、結果としてリターンの安定を図ります。

2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象