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リスクを《回避したつもり》になっていませんか? 「分散投資」の意味を勘違いしている人が背負う大きなリスク

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誤った分散投資で、損失リスクを「回避したつもり」になっている人は多いという(写真:アオサン/PIXTA)
  • 新井 和宏 鎌倉投信株式会社 共同創業者(現・eumo代表取締役)
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一般的には、

・個別銘柄の選定よりも、資産配分(アセット・アロケーション)のほうが運用成果に与える影響が大きい

・資産のリターンは、アセット・アロケーションでおおむね80%程度が決まる

と考えられています。

なぜ、「資産配分が大きな影響を与える」のでしょうか。その理由を理解せずに、言葉だけを鵜呑みにして実践するのは危ういことです。どんな理論にも前提条件があり、その前提を押さえていないと本質を見誤ります。

リスクは「動きの違う資産」でしか減らない

たとえば、株式にだけ、債券にだけ投資をすると値動きが資産全体にそのまま直撃するリスクがあります。一方、株式と債券を組み合わせるとリスクを回避しやすくなります。

両者は異なる値動きをとることが多く、「株式が値上がりするときは債券が値下がりしやすい」とされます。

景気が好調なときは企業の業績が伸びて株価が上がりやすく、景気の拡大に合わせて金利が上がると債券の魅力は下がり、価格は下落しやすくなります。こうした「逆の動き」があることで、全体としてのリスクを軽減できるのです。

動きの違う資産を持つことで全体の値動きがならされ、運用が安定します。安定していれば途中で投資をやめずに済み、結果として資産形成が前に進みやすくなります。しかし、いつでも理論どおりにリスク回避できるわけではありません。

日本では「トリプル安」と呼ばれる、株式・為替(円安)・債券の3つが同時に下落する局面があります。

・株式市場:日経平均やTOPIXなどが急落する

・為替市場:円が売られ、円安が進む

・債券市場:日本国債が売られ、金利が上昇(=債券価格は下落)する

本来なら、株が下がったときには債券が買われて値上がりしやすいものですが、海外投資家の一方向の売りが集中すると、両方が同時に下落することがあります。アメリカでは一般的に、株が売られると債券が買われやすい傾向があります。国内投資家が厚く、資金の移動が起こりやすいためです。

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