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〈ベアリング業界〉日本精工とNTNが経営統合、世界首位メーカーが狙うのは「規模より収益」、切実な"再編圧力"事情

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記者会見に登壇した、日本精工の市井明俊社長(左)とNTNの鵜飼英一社長(右)(撮影:梅谷修司)

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「日の丸ベアリングメーカー」の行方はいかに――。

ベアリング(軸受け)で国内シェアトップの日本精工とNTNは5月12日、経営統合をすると発表した。持ち株会社を設立し、両社が傘下に入る。国内外の競争法の審査を経てから、2027年6月の両社の株主総会で承認を得たのち、同年10月に持ち株会社の上場を目指す。統合比率はこれから検討する。

経営統合が実現すれば、国内3強の一角を占めるジェイテクト(トヨタ自動車系)を引き離し、世界シェアトップのスウェーデン・SKFに比肩することになる。

遠い「高収益体質」への道

ベアリングは回転する軸を支えて摩擦を減らす、機械の潤滑油のような役割を果たす部品だ。ドーナツ状の輪の中で小さな玉が転がることで、重い回転が滑らかになる。大小さまざまなサイズや素材で製造され、モーターやエンジン、家電など、物が回転するあらゆる箇所に不可欠だ。

日本精工は1916年11月設立で、産業機械で用いられる直動案内機(リニアガイド)やボールねじなども強い。

対するNTNは1918年3月設立で、日本精工とは1年半違い。稼ぎ頭は自動車の駆動部分まわりの部品だ。自動車内で動力をタイヤに伝える「等速ジョイント」で、世界トップクラスの地位を築き上げてきた。

そんな両社は、古くから磁石のような関係を続けてきた。バブル崩壊後は内需低迷を機に距離が縮まり、99年に技術生産面で業務提携を開始、互いにOEM(相手先ブランドによる生産)供給を拡大させた。02年には投資負担の重い大型軸受け事業で、合弁会社設立へと踏み込んでいる。

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