XSR155は、ネオレトロ(またはネオクラシック)と呼ばれるカテゴリーに属する軽二輪モデルである。レトロな意匠と現代性能を融合していることが特徴で、10年代半ば以降、欧州市場を起点に拡大し、現在では世界的なトレンドとして定着した。
そんな現代のトレンドを取り入れたのが、ヤマハが「スポーツヘリテージ」と呼ぶXSRシリーズだ。16年に「XSR900」を投入。17年には「XSR700」、23年には125ccクラスの需要拡大を受け「XSR125」を導入し、ラインナップを拡充してきた。
加えて24年には、往年のレーサーを想起させるフルカウル仕様の「XSR900 GP」も発売。初心者からベテランまで幅広い層を取り込むシリーズへと成長している。
なぜ原付二種の125ccではなく、155ccなのか
今やヤマハを代表する人気シリーズとして確立したXSRシリーズ。新型XSR155は、そのラインナップをさらに強化するために国内投入された。では、なぜ155ccなのか。それは、日本では、125cc以下の原付二種は、法規により高速道路を走行できないことが関連している。
当初、ヤマハでは、同シリーズのエントリーモデルとして、欧州や日本では、免許制度の関係もあり125ccのXSR125を設定していた。国内で125cc以下の原付二種は、比較的取得するハードルの低い小型限定普通二輪免許でも乗ることができる。また、欧州(EU加盟国)でも排気量125ccまで、最高出力15馬力以下のバイクは「A1」という区分に該当し、17歳以上の若いライダー向けクラスとなっている。
一方、155ccモデルは、アセアンなど東南アジア専売だった。ヤマハとしては、同様の車体などを持ちながら、違う排気量のエンジンを搭載したこれら機種を仕向地別に設定していたのだ。
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【「高速道路を走れない」という声に応えたヤマハ】
