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絵本作家レオ・レオニさんの『スイミー』を模倣した画像が、特定の政党の宣伝と思われる目的に使われたとして、出版社がSNS上で抗議した。この文章では政党名は名指しされていなかったが、参政党が関与を否定する投稿を行っている。
小さな魚が大群になり、1匹の“大きな魚”に見せることで巨大な生物と立ち向かうというストーリーは、強大な権力を打破しようとする新興政党と相性がいい。しかしながら、それが反対に、「新興勢力の良さ」を打ち消してしまうようにも感じる。
これまでも「既存キャラクターの政治利用」の例はあったが、いずれもあまりプラスには働いていなかった。過去事例を振り返りつつ、問題の本質を探りたい。
「無断使用」に出版社が抗議、参政党は関与を否定
SNS上では2026年5月上旬、『スイミー』の文章を引用しつつ、「小さな声が、未来をつくる」として、参政党を魚群になぞらえた画像が拡散された。“目玉”にあたる部分には、神谷宗幣代表の顔写真が写っている。
これに『スイミー』を出版する好学社が5月8日、公式サイトやXで「版元である当社及び著作権者・翻訳権者は、いずれもこれらの利用について一切許諾を行っておりません」として、レオニさんや、日本語訳の故・谷川俊太郎さんも関与していないことを明言した。
加えて、「当該投稿は既に削除されているようですが、かかる模倣行為は著者及び翻訳者の権利を侵害する不正利用であり、当社は版元として厳重に抗議するとともに、厳正に対処してまいります」とも表明し、確固たる姿勢を示している。
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【参政党は関与を否定するが“炎上”の火は消えない】
