業者のお兄さんからは「ちょっとホコリが溜まってますね」「だけどカビはそうでもないです。10段階で例えるならレベル3~4くらいですかね」「市販のスプレーでは奥まで洗えませんし、逆にカビの原因になったりするので、1年に1回くらいのペースで業者に頼むのがいいと思いますよ」などなど、プロ目線のアドバイスをいただいた。
私はエアコン掃除用のスプレーを、毎年夏に4本くらい消費している。お値段はトータルで2000円くらい。安くないお金と労力をかけて、よもやよもや“カビの原因”を自分で作っていたなんて……。無知は罪だと反省した私は、迷惑にならない範囲で、積極的に業者のお兄さんに話しかけることにした。
佐藤:「お掃除機能があるエアコンは、カビの増殖を抑えることができますか?」
業者:「いや、ほとんど関係ないですね。お掃除機能はあくまでフィルターの掃除をするだけなので、カビの生える場所や原因は、普通のエアコンと変わりません」
佐藤:「カビを発生させないためには具体的に何をすればいいですか。送風で内部を乾燥させる、などは徹底してきたつもりなんですが……」
業者:「カビを完全に防ぐ方法はないと思ってください。送風で乾燥させたとしても、正直に言って限界があります。なので1年に1回でいいので、プロの業者に掃除を頼んで、その年は送風などを意識せず、ストレスフリーで気兼ねなく使うのがいいのかなって。プロの業者に掃除してもらえれば、おそらくその年は“臭い”の問題からは解放されると思いますよ」
佐藤:「掃除ってどんな人からの依頼が多いんですか?」
業者:「ファミリー世帯が7割、単身世帯が3割くらいです。単身世帯は女性だけでなく、男性からも意外と依頼があります。みなさん『さすがにこれはもうプロに任せよう』と諦めた段階で依頼されるみたいですね。依頼数は冬よりも夏の方が圧倒的に多いです。ちなみにタバコを吸う方、ペットを飼っている方は、エアコンが汚れている割合がかなり高いですね」
高圧洗浄でエアコン丸洗い → 【閲覧注意】衝撃的な光景
業者のお兄さんはエアコン全体をビニールで覆った後、銀色のアミアミした部分(熱交換器)にスプレーを吹きかけた。高圧洗浄機のスイッチが入り、部屋の中にブォンブォンブォンという音が響く。お兄さんから「今からエアコンを洗っていきますね」と伝えられた私は、ごくりと生唾を飲み込みながら首を縦に振った。
そして“運命の瞬間”はやって来た。ホースから噴射された液体がエアコンの中を通過し、出てきた液体がビニールのホースを通って、バケツの中に溜まっていく。ビニールのホースにはカビ、カビ、カビ……カビの粒々が「これでもか!」というくらいに混じっていた。冗談抜きで、ホラー映画よりもゾッとする光景だ。
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【エアコン掃除は素直に業者に依頼するのが安全】
