日本の国民的アイドルグループ・嵐は、中国でも多くのファンを抱えている。2026年5月31日に予定されている「ARASHI LIVE TOUR 2026『We are ARASHI』」の最終公演は、中国ファンにとって単なる音楽イベントではない。それは、「自分の人生の一部に一区切りがつく瞬間」として受け止められている。
一方で、最終公演はFAMILY CLUB onlineでの生配信が予定されているものの、公式サイトには「海外からのご利用はサポートしておりません」と明記されている。このため、多くの中国ファンは、日本の会場に足を運ぶことも、生配信で視聴することも難しい状況に置かれている。
それでも、中国のファンダム文化においては、このような節目の瞬間にこそ、強い感情をSNS上で共有されていく。届かない距離さえも、語りによって埋めようとする姿が、そこにはある。
「嵐」との「青春の共有と記録」
実際、嵐の「卒業」をめぐって、「微博」や「小紅書」などのSNSでは、すでに「長文回顧」と呼ばれる投稿が増えつつある。そこでは単なるファン歴の紹介にとどまらず、自らの人生と嵐の歩みを重ね合わせた、“自伝的な語り”が目立つ。
たとえば、あるファンはこう綴る。
「中学生のときに初めて嵐を知り、受験に失敗して落ち込んでいたときも、彼らの音楽に救われた。大学に入り、初めて日本を訪れた理由も嵐だった。気づけば、私の青春はずっと彼らとともにあった。今回のコンサートは、彼らとの別れというより、あの頃の自分との別れでもある」
