ケの業態を洗練させることで、守りを固めた。次の一手は何か。同社の答えは明快だった。「ハレを、買う」ことだった。
ハレを買いに行った2024年
24年秋、サンマルクHDは立て続けに動いた。
10月、牛カツ定食「京都勝牛」を展開するジーホールディングスを112億円で子会社化すると発表。11月には牛カツ専門店「牛かつもと村」を運営するB級グルメ研究所ホールディングスなど2社を105億円で追加取得した。2件合わせた買収総額は200億円を超える。
2件の買収に共通するのは、インバウンドへの強さだ。サンマルクHDは京都勝牛の買収発表時に「インバウンド観光客の取り込みや、海外展開に強みを持つ牛カツ定食業態の子会社化により、当社グループのインバウンド観光客の取り込みや海外進出の強化を見込む」と公式に明記している。
牛カツという業態は、外国人観光客にとって「日本らしさ」と「非日常体験」を同時に提供する。リーズナブルでありながら特別感のある食体験。まさにハレの需要に直結する業態だ。サンマルクカフェが徹底して磨いてきたケの世界とは、対極に位置する。
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【「BAKERY CAFE C」の改善の余地】
